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はじめに(必読)
ようこそ空と星と私達へ
ここはねむひが管理する百合・GLを含む二次小説系の趣味丸出しブログサイトです。
原作者並びに公式とは全く関係ありません。
・百合・GLを知らない。
・知ってるけど苦手もしくは興味ない。
・荒らしに来ました。
上記に当てはまる方はそのままお引き取りください。
オリジナル作品は著作権を放棄しておらず、二次作品は原作者に著作権を帰属致します。
オリジナル作品は著作権保護のため、二次作品はモラルの観点から無断転載は止めてください。
ですが、オリジナルなど気に入ったシチュエーション等ありましたら、工夫なりインスパイアなりして使って頂いて構いません。
(コピペ改変などのまんまパクリはダメです)
ただいまリクエスト募集中です。小ネタ程度の文章になりますが、よろしければリクエストお願いします。
基本的にエロ、グロなどの年齢制限に引っかかるものはあらかじめお断りさせていただきますのでご了承ください。
あと、管理人が書けないと判断した場合もお断りしますのでなにとぞご理解をお願いします。
なお、過去にリクエストしていただいた方に限りお持ち帰りはOKです。方法は余程のことがない限り問いませんので、分からないことがあればお問い合わせください。
あと、不具合などがありましたらご報告お願いします。
連絡先はこちら
お問い合わせ
迷惑メール対策のため先頭についているごめんねー(gomenne-)を削除してからお送りください。お手数をおかけしますがよろしくお願いします。
お問い合わせには多少時間を要することがありますのでご了承ください。
リンクにつきまして、ここはリンクフリーです。ブックマークをされる方はトップページにお願いします。
貼るも剥がすもご自由に。
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ちなみに小ネタは別館になりますので、それぞれリンクをクリックしてください。
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ボーカロイド 4/1UP
ボーカロイド・extra 1/3UP
QMA 10/31UP
NOIR 1/6UP
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なお、拍手の返信は日記にて、コメントの返信は同じコメント欄にて行いますのでご了承ください。
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生まれた日に刻む幸せの鼓動(1/5)
一月三十日。巡音ルカの誕生日である。この日の朝もいつもと変わらず、ルカは穏やかに差し込む朝日を背景にゆっくりと目を覚ましていた。
ルカを照らす薄い光が瞼を刺激して、頭の中を次第にはっきりと意識を覚醒させてゆく。眠気覚ましに身体を伸ばし、寝ぼけ眼を擦る。外はまだ静かで、もう少し布団に潜りたい気分だ。
「…起きないと」
このまま惰眠をむさぼるのも悪くなかったが、自分の誕生日くらいメリハリの効いた一日にしよう。そんなことを考えながら、ルカはベッドから降りていた。
寝間着に手をかけて、静かな衣擦れの音とともにいつもの衣装とヘッドセットを手に取る。まずは衣装の袖を通して鏡に向かう。そのまま身だしなみをチェックして鏡に映った自分と向かい合っていた。
多少は愛想よく笑顔を浮かべられればいいと思う。自分の家族の顔を次々と浮かべながら、ルカは静かにため息をつく。自分でも表情に乏しいと自覚できるのが悩みの種だ。
「でも、そんなことを言ったらみんなに笑われてしまうかもしれませんね」
もちろん、家族にそうやって笑う人物はいない。そのことは分かっているのだが、ルカは何とはなしにひとりごちて、今度はブラシを手に取り椅子に腰かけていた。そのまま丁寧に髪をとかしていき、よく表情が豊かであると言われる一人の少女を思い出す。
初音ミク。ルカより先に生まれて、それなのに年下である姉妹という不思議な関係。そのせいか、やたらと世話をかけてくる。多分、本人は妹のようにかわいがっているだけなのかもしれない。
そのことがルカにミクのことを意識させていた。彼女と顔を合わせるたびについつい目で追ってしまう。これがミクに恋をしていることに気づくまで大して時間はかからなかった。
「さて…と、いきますか」
ゆっくりと時間をかけた髪の手入れも終わり、ルカはヘッドセットを着ける。ルカは小さくため息をついて、ドアに手をかけていた。
やはり、ミクのことを考えれば苦しくなる。髪をとかしている内も何度もミクの表情が浮かんでくる。もしかしなくても相当の重症なのかもしれない。
とはいえ、いつまでも悩んでいる場合ではない。せっかくの誕生日なのだ。憂鬱な気分を振り払って、ルカはいい一日を過ごせようにと願って部屋を飛び出した。
ルカを照らす薄い光が瞼を刺激して、頭の中を次第にはっきりと意識を覚醒させてゆく。眠気覚ましに身体を伸ばし、寝ぼけ眼を擦る。外はまだ静かで、もう少し布団に潜りたい気分だ。
「…起きないと」
このまま惰眠をむさぼるのも悪くなかったが、自分の誕生日くらいメリハリの効いた一日にしよう。そんなことを考えながら、ルカはベッドから降りていた。
寝間着に手をかけて、静かな衣擦れの音とともにいつもの衣装とヘッドセットを手に取る。まずは衣装の袖を通して鏡に向かう。そのまま身だしなみをチェックして鏡に映った自分と向かい合っていた。
多少は愛想よく笑顔を浮かべられればいいと思う。自分の家族の顔を次々と浮かべながら、ルカは静かにため息をつく。自分でも表情に乏しいと自覚できるのが悩みの種だ。
「でも、そんなことを言ったらみんなに笑われてしまうかもしれませんね」
もちろん、家族にそうやって笑う人物はいない。そのことは分かっているのだが、ルカは何とはなしにひとりごちて、今度はブラシを手に取り椅子に腰かけていた。そのまま丁寧に髪をとかしていき、よく表情が豊かであると言われる一人の少女を思い出す。
初音ミク。ルカより先に生まれて、それなのに年下である姉妹という不思議な関係。そのせいか、やたらと世話をかけてくる。多分、本人は妹のようにかわいがっているだけなのかもしれない。
そのことがルカにミクのことを意識させていた。彼女と顔を合わせるたびについつい目で追ってしまう。これがミクに恋をしていることに気づくまで大して時間はかからなかった。
「さて…と、いきますか」
ゆっくりと時間をかけた髪の手入れも終わり、ルカはヘッドセットを着ける。ルカは小さくため息をついて、ドアに手をかけていた。
やはり、ミクのことを考えれば苦しくなる。髪をとかしている内も何度もミクの表情が浮かんでくる。もしかしなくても相当の重症なのかもしれない。
とはいえ、いつまでも悩んでいる場合ではない。せっかくの誕生日なのだ。憂鬱な気分を振り払って、ルカはいい一日を過ごせようにと願って部屋を飛び出した。
生まれた日に刻む幸せの鼓動(2/5)
「ルカ。おはよう」
「おはようございます」
リビングに姿を現せば、すでにメイコが朝食の準備を終えていた。ルカはすかさず挨拶を返して、程よく焼けたトーストを前に自分の席に着く。甘いにおいが漂ってきて、はちみつを塗りこんでいることに気が付いた。
「今日はルカの誕生日だったわね。誕生日おめでとう」
瑞々しく鮮やかに彩られたサラダを片手に、メイコがにこやかに話しかけてくる。ごく自然に話しかけてきたものだから、言葉がしみ込んで来るまで多少の時間を要した。
「覚えてくれていたんですか」
「当たり前じゃない。この日のために腕を振るおうと考えていたんだから」
ハトが豆鉄砲を打たれたようにきょとんとしたルカをよそに、メイコはさばさばとした笑顔で腕を振り上げたポーズをとって、やる気にあふれている様子だ。
当然ながら、このことが嬉しくないはずもなく、ルカは深々と頭を下げていた。
「…メイコさん、ありがとうございます」
「いいのいいの!わたしはルカを祝いたいだけなんだから。それでルカ、ルカは何を食べたい?」
「あの、いいんですか?」
「もちろんよ!遠慮することなんてないわ!」
メイコの作る料理はどれも絶品である。よくいろいろと料理を教えてもらうが、ところどころ細かい気配りをしているのはさすがというしかない。食べてもらいたい人がいると気合が入るというのはメイコの談だ。
それまで言われてここで甘えないというのは実にもったいない話である。
「それじゃあ、魚介類を使った一品ものをいくつかお願いします」
「オッケー、任せなさい。それでね、この前頂いためずらしいお酒があるんだけど一緒に飲まない?」
やはりというか、メイコの一番の目的はそれだったようで、子供のようにきらきらと瞳を瞬かせていた。メイコのこういう自分に正直なところをルカは気に入っている。ルカはつい苦笑いを浮かべながらもなんだかんだで首を縦に振っていた。
「もちろんいいですよ」
「なになに、何の話?」
「あ、カイト。別に何でもないわよ。もう終わったし」
「そう?まあいいや」
和やかな雰囲気の中、カイトが姿を現してきた。しかし、割り込んできたのは最初だけで、それ以上は絡んでくることもなくさっさと席に着くとトーストに齧りついていく。
とりあえず、伝えたいことは伝えたし、メイコも朝食にあやかろうと席についていた。
「そういえば、今日はルカちゃんの誕生日だったよね。おめでとう」
のんびりとした朝食の中、ふとしたタイミングでカイトが祝福の言葉を告げてくる。意外そうな表情で見つめていたのはメイコだ。
「へえ、カイトにしちゃよく覚えてたじゃない」
「失礼な。僕だって家族の誕生日くらい覚えているさ」
何気にけんか腰に聞こえるが、二人にとってはじゃれ合いも同然だ。それが分かっているからメイコの挑発を軽く受け流して、カイトは余裕の笑みを浮かべている。
互いに信頼できているからこそできるこの光景を、ルカはうらやましく思っていた。二人の姿を自分とミクに重ね合わせてしまい、思わず赤面してしまう。
「そうだ。ルカちゃん用に誕生日プレゼントを用意したんだけど、いる?」
メイコとのじゃれ合いを切り上げて、カイトは冷蔵庫に向かいつつ声をかけてきた。なんだか嫌な予感がして、ルカは身震いしてしまう。気づいた時には深々と頭を下げていた。
「すみません。丁重にお断りさせていただきます」
「え、まだ何をあげるかなんて言ってないよ?」
「その、冬にアイスはちょっと…」
驚いた表情をしているあたり、本当にアイスだったのだろう。さすがにメイコもこれにはあきれて、盛大にため息を吐いていた。メイコは顔を険しくして、ずいっとカイトに詰め寄っていく。
いつの間にやらルカを挟んで、壮大な舌戦の鐘がなろうとしていた。
「カイト!あんたこの寒い冬に何考えているのよ!」
「メイコこそ何言っているのさ!寒い冬だからこそ食べるアイスがロマンじゃないか!」
「そんな性根の腐ったロマンなんてわかりたくもないわ!」
二人ともぎゃあぎゃあと騒いではいるが、瞳に憎しみの炎がともっていないようだ。相変わらずのじゃれ合いに、ルカは声を出して笑う。
ケンカするほど仲がいい。その言葉を体現している二人の前で笑いをこらえるのは酷というものだ。
「お二人とも仲がよろしいですね」
『…どこが?』
二人の声が重なり合い、それがとても可笑しくてついにルカは堪え切れず、笑い声をリビング中に響かせていた。
「おはようございます」
リビングに姿を現せば、すでにメイコが朝食の準備を終えていた。ルカはすかさず挨拶を返して、程よく焼けたトーストを前に自分の席に着く。甘いにおいが漂ってきて、はちみつを塗りこんでいることに気が付いた。
「今日はルカの誕生日だったわね。誕生日おめでとう」
瑞々しく鮮やかに彩られたサラダを片手に、メイコがにこやかに話しかけてくる。ごく自然に話しかけてきたものだから、言葉がしみ込んで来るまで多少の時間を要した。
「覚えてくれていたんですか」
「当たり前じゃない。この日のために腕を振るおうと考えていたんだから」
ハトが豆鉄砲を打たれたようにきょとんとしたルカをよそに、メイコはさばさばとした笑顔で腕を振り上げたポーズをとって、やる気にあふれている様子だ。
当然ながら、このことが嬉しくないはずもなく、ルカは深々と頭を下げていた。
「…メイコさん、ありがとうございます」
「いいのいいの!わたしはルカを祝いたいだけなんだから。それでルカ、ルカは何を食べたい?」
「あの、いいんですか?」
「もちろんよ!遠慮することなんてないわ!」
メイコの作る料理はどれも絶品である。よくいろいろと料理を教えてもらうが、ところどころ細かい気配りをしているのはさすがというしかない。食べてもらいたい人がいると気合が入るというのはメイコの談だ。
それまで言われてここで甘えないというのは実にもったいない話である。
「それじゃあ、魚介類を使った一品ものをいくつかお願いします」
「オッケー、任せなさい。それでね、この前頂いためずらしいお酒があるんだけど一緒に飲まない?」
やはりというか、メイコの一番の目的はそれだったようで、子供のようにきらきらと瞳を瞬かせていた。メイコのこういう自分に正直なところをルカは気に入っている。ルカはつい苦笑いを浮かべながらもなんだかんだで首を縦に振っていた。
「もちろんいいですよ」
「なになに、何の話?」
「あ、カイト。別に何でもないわよ。もう終わったし」
「そう?まあいいや」
和やかな雰囲気の中、カイトが姿を現してきた。しかし、割り込んできたのは最初だけで、それ以上は絡んでくることもなくさっさと席に着くとトーストに齧りついていく。
とりあえず、伝えたいことは伝えたし、メイコも朝食にあやかろうと席についていた。
「そういえば、今日はルカちゃんの誕生日だったよね。おめでとう」
のんびりとした朝食の中、ふとしたタイミングでカイトが祝福の言葉を告げてくる。意外そうな表情で見つめていたのはメイコだ。
「へえ、カイトにしちゃよく覚えてたじゃない」
「失礼な。僕だって家族の誕生日くらい覚えているさ」
何気にけんか腰に聞こえるが、二人にとってはじゃれ合いも同然だ。それが分かっているからメイコの挑発を軽く受け流して、カイトは余裕の笑みを浮かべている。
互いに信頼できているからこそできるこの光景を、ルカはうらやましく思っていた。二人の姿を自分とミクに重ね合わせてしまい、思わず赤面してしまう。
「そうだ。ルカちゃん用に誕生日プレゼントを用意したんだけど、いる?」
メイコとのじゃれ合いを切り上げて、カイトは冷蔵庫に向かいつつ声をかけてきた。なんだか嫌な予感がして、ルカは身震いしてしまう。気づいた時には深々と頭を下げていた。
「すみません。丁重にお断りさせていただきます」
「え、まだ何をあげるかなんて言ってないよ?」
「その、冬にアイスはちょっと…」
驚いた表情をしているあたり、本当にアイスだったのだろう。さすがにメイコもこれにはあきれて、盛大にため息を吐いていた。メイコは顔を険しくして、ずいっとカイトに詰め寄っていく。
いつの間にやらルカを挟んで、壮大な舌戦の鐘がなろうとしていた。
「カイト!あんたこの寒い冬に何考えているのよ!」
「メイコこそ何言っているのさ!寒い冬だからこそ食べるアイスがロマンじゃないか!」
「そんな性根の腐ったロマンなんてわかりたくもないわ!」
二人ともぎゃあぎゃあと騒いではいるが、瞳に憎しみの炎がともっていないようだ。相変わらずのじゃれ合いに、ルカは声を出して笑う。
ケンカするほど仲がいい。その言葉を体現している二人の前で笑いをこらえるのは酷というものだ。
「お二人とも仲がよろしいですね」
『…どこが?』
二人の声が重なり合い、それがとても可笑しくてついにルカは堪え切れず、笑い声をリビング中に響かせていた。
生まれた日に刻む幸せの鼓動(3/5)
ようやくメイコとカイトのけんかという名のじゃれあいから解放されて、ルカは廊下を歩いている。結局二人の決着はつかずじまいであったが、改めて二人における信頼関係の深さを思い知らされていた。
ごちそうさまでしたと別れを告げて、今はルカ一人だ。さびしいというわけではないけれど、あのやり取りを見た後ではやはりひと肌が恋しくなる。
『ルッカ姉〜!』
そんな中、次に姿を現したのは鏡音リンとレンの双子の姉弟だ。二人は勢いよくルカに抱き着いてきて、ルカの腕を取ってくる。この二人もミクと同じように不思議であやふやな関係だったはずなのだが、今ではそれを感じさせずルカを姉と慕ってくる。
ルカもまた二人を妹や弟のように可愛がっていた。
『ルカ姉、お誕生日おめでとう!』
「ありがとう、二人とも」
ルカはゆっくりと腰を下ろすと、二人の視線の高さに合わせて静かに微笑みかける。ルカとばっちりと目が合って、二人はなんだか照れくさそうな様子だ。
この様子に、先ほど感じていたさみしさもだいぶ和らいでくる。
「ルカ姉、誕生日プレゼントとか何か欲しいものとかある?」
「俺たちにできることがあれば何でも言ってよ!まあ、お小遣いそんなにないからできることは少ないけど」
「レン!ルカ姉、レンの言ったことは気にしなくていいからね」
リンが慌ててレンを窘めて、申し訳なさそうに上目遣いで見つめてくる。レンはといえば失言だったと云わんばかりに表情を強張らせ、しょんぼりと項垂れていた。
とはいえ、二人に悪気がないのは分かっているし、好意も嬉しかったので、そっと二人の頭に手を伸ばして微笑みかける。
「ありがとう二人とも、気持ちだけで十分嬉しいわ。レンも気にしなくていいからね」
「でもルカ姉!」
「俺たちルカ姉に感謝の気持ちとか伝えたいし!」
なおも食い下がる二人に、ルカは心の底からじんわりと温まっていくのを自覚する。愛されるというのはこれ程にも心温まるものかとルカの頬は緩んでいた。
リンとレンの真剣な眼差しは今もなお続いている。こうまでされてはルカも折れてしまうしかないだろう。
「…わかったわ。とりあえずマッサージでもお願いしようかしら?」
『うん!』
二人ともぱあっと表情を輝かせると無邪気な笑顔でルカを引っ張っていく。そのまま和室へと通されると、早速レンの指先がルカの肩へと伸ばされていた。同時にリンの指先がルカの指の付け根を解してゆく。
そしてそのまま小一時間ほど、ルカは二人に身を委ねることになる。後にリンとレンのマッサージが評判を呼んで、月一でルカはおろか、メイコやカイトまでもお世話になるのはまだ見ぬ未来である。
ごちそうさまでしたと別れを告げて、今はルカ一人だ。さびしいというわけではないけれど、あのやり取りを見た後ではやはりひと肌が恋しくなる。
『ルッカ姉〜!』
そんな中、次に姿を現したのは鏡音リンとレンの双子の姉弟だ。二人は勢いよくルカに抱き着いてきて、ルカの腕を取ってくる。この二人もミクと同じように不思議であやふやな関係だったはずなのだが、今ではそれを感じさせずルカを姉と慕ってくる。
ルカもまた二人を妹や弟のように可愛がっていた。
『ルカ姉、お誕生日おめでとう!』
「ありがとう、二人とも」
ルカはゆっくりと腰を下ろすと、二人の視線の高さに合わせて静かに微笑みかける。ルカとばっちりと目が合って、二人はなんだか照れくさそうな様子だ。
この様子に、先ほど感じていたさみしさもだいぶ和らいでくる。
「ルカ姉、誕生日プレゼントとか何か欲しいものとかある?」
「俺たちにできることがあれば何でも言ってよ!まあ、お小遣いそんなにないからできることは少ないけど」
「レン!ルカ姉、レンの言ったことは気にしなくていいからね」
リンが慌ててレンを窘めて、申し訳なさそうに上目遣いで見つめてくる。レンはといえば失言だったと云わんばかりに表情を強張らせ、しょんぼりと項垂れていた。
とはいえ、二人に悪気がないのは分かっているし、好意も嬉しかったので、そっと二人の頭に手を伸ばして微笑みかける。
「ありがとう二人とも、気持ちだけで十分嬉しいわ。レンも気にしなくていいからね」
「でもルカ姉!」
「俺たちルカ姉に感謝の気持ちとか伝えたいし!」
なおも食い下がる二人に、ルカは心の底からじんわりと温まっていくのを自覚する。愛されるというのはこれ程にも心温まるものかとルカの頬は緩んでいた。
リンとレンの真剣な眼差しは今もなお続いている。こうまでされてはルカも折れてしまうしかないだろう。
「…わかったわ。とりあえずマッサージでもお願いしようかしら?」
『うん!』
二人ともぱあっと表情を輝かせると無邪気な笑顔でルカを引っ張っていく。そのまま和室へと通されると、早速レンの指先がルカの肩へと伸ばされていた。同時にリンの指先がルカの指の付け根を解してゆく。
そしてそのまま小一時間ほど、ルカは二人に身を委ねることになる。後にリンとレンのマッサージが評判を呼んで、月一でルカはおろか、メイコやカイトまでもお世話になるのはまだ見ぬ未来である。




