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空と星と私達

≫2012年07月

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小ネタ(VOCALOID・extra・小さな二人のとても小さな願い事・ネギトロ)

とある一軒家の中庭に、大きな笹が立て掛けられている。色とりどりの飾りつけが次々と下げられていく様は七夕が近づいていることを示しているのだろう。
その笹が見下ろすような先には二人の少女が…。

「きゅっ!」

訂正、二人の少女と一匹がせっせと飾りつけを作る作業に勤しんでいた。

「ルカちゃん、お上手お上手!」

明るい緑髪の少女―ミクは飾りつけを手に取ると、感心したように声を上げている。
そんなミクに褒められて、少し薄めの桃色の髪の少女―ルカはまんざらでもない様子だ。照れくさいのか、俯いたままほんのりと頬を染めて、黙々と作業を続けていく。

「きゅっ、きゅっ!」
「うん、たこちゃんもお上手!」

褒められているのがうらやましかったのか、二人の間で鮮やかな桃色のたこみたいなもの―たこルカは叫んでいた。八本もの足を器用に使って作り上げたわっかの紙の飾りの出来栄えはそれはもう見事なものだ。
二人と一匹は和やかな雰囲気の中でせっせと作業を続けている。その様子を見守るように、緑の髪の母親が穏やかな笑みを浮かべていた。
時間が少しづつ動いていくにつれ、笹の葉にはひとつまたひとつと飾りつけが増えていく。それを母親が手に取ると笹の葉に結び付けていた。

「お母さん、また出来た!」
「はいはい」
「きゃっ、きゃっ!」

はしゃぐミクから飾りを受け取る母親の姿は楽しそうだ。そんな母親に合わせるようにたこルカは頭の上に飛び乗り高いところに飾りつけをかけていた。

「たこちゃん、ありがとうね?」
「きゅーっ!」

褒められて頭を撫でられたのが嬉しかったのか、たこルカは全身を震わせて喜びを表現している。
しかし、そんなたこルカを他所に二人の娘は不満そうだ。まじまじと母親を羨望の眼差しで見つめている。

「たこちゃん、いいなあ…」

ミクとルカの指をくわえて見ている姿が愛しくて、母親はノックダウンのご様子。親バカと云わんばかりにぐりぐりと頭を撫でていた。
少しばかり手荒い愛情表現にミクもルカも顔をくしゃくしゃにしてしまうが、いやというわけではないらしく、瞳を細めて気持ちよさそうにしている。その楽しそうな雰囲気にたこルカも母親の頭の上で機嫌よくはしゃいでいた。
そんなこんなで飾りは順当に作られて、いつしか笹の葉は色とりどりと鮮やかに彩られる。キラキラと飾りがちりばめられる様子に、ミクとルカは子供ながら感嘆の声を上げていた。
とはいえ、それは自分たちで頑張ったことだ。お互いに顔を見合わせながらやりきったといわんばかりに満足げな笑顔を浮かべている。
そんな二人が過去の自分たちに重なってしまうようで、母親は懐かしそうに唇を歪めていた。


そして、今度は短冊に願い事を書く番だ。二人と一匹は短冊とにらめっこをしている。

「ねえ、ルカちゃんもたこちゃんもお願い事決まった?」

顔を上げて首を横に振るあたり、まだ願い事は決まっていないのだろう。再び短冊と睨み合うことになって、うーんとうなり声を上げてばかりだ。
そんな中、ルカはミクのことが気になるのか顔を上げてはミクの顔を覘いていく。うすうす願い事が決まっているのか、短冊に書いては消し書いては消しと繰り返している。ただ、残念なことにミクが気付く様子はなかったが。
このままルカが願い事を一番早く書き終わるものだと思われていたが、意外と筆を置いたのはたこルカであった。注目を集める中でたこルカは元気よく叫び声を上げている。

「きゅーっ!」
「たこちゃん、もう願い事決まったの?早いねー」

感心するミクにたこルカは自信たっぷりに身体を反らせている。どうやら褒めてもらいたいらしい。そのことに気づいているのかいないのか、ミクはたこルカにそっと手を伸ばしていた。
もちろんたこルカはというと、伸ばされてきた手をすんなりと受け入れてとても嬉しそうだ。

「たこちゃん、お願い事見てもいい?」
「きゅっ!」

たこルカに促されるままみんなで短冊を覗き込んでみると、そこには大きな魚の絵が一つ。
母親は何の事だか分からないらしく、頭の上に疑問符が浮かんできそうな表情をしている。しかし、ミクとルカにとってはすぐに分かったようだ。

「オオマさんだー!」

ミクに同調するように、ルカはこくこくと頷いている。言われてみれば納得のことで、母親は腑に落ちたようにすっきりとしていた。
一つ一つの小さな出来事で周りの雰囲気がきゃっきゃっと子供たちが騒がしくなるが、楽しい話し声もまた心地よい雑音だ。
そして今度はミクが自分の番だと短冊と向き合っていく。

「たこちゃんがオオマさんなら、わたしは何がいいかなー。ねぎもいいし、ママの作ってくれるねぎチップもおいしいし、うーん迷っちゃう!」

すっかり頭の中が食べ物一色と化したミクはものすごく幸せそうに頬を緩めていた。次々と浮かんでくる好物の数々がミクの柔らかい頬にさらに弾力を与えていくようだ。
一方で、そんなミクを見ながら、ルカは小さく頬を膨らませていた。もしかしたら、ちょっとしたやきもちなのであろうか。もちろん、ルカ自身はそんな自分の感覚に気づいてないのかもしれないが。
とはいえ、そんなもやもやを吹き飛ばすようにルカは短冊にお願い事を書いていく。

「ねえねえルカちゃん、ルカちゃんのお願い事は決まったの?よかったら見せて!」

その様子が目に留まったらしく、ミクがいきなり身体を乗り込ませてきた。思わずルカはばっと手で覆うとしたが防ぎようもなく、まじまじとルカの短冊を覗き込まれてしまうことになってしまう。
意地悪のつもりではなかったが、なんとなく好奇心と罪悪感の入り混じった感情は幼いながらもミクの心音をドキドキとさせる。
覗き込んだ瞳の先にはまだまだ安定のしない子供らしい文字でこう書かれていた。

『ずっとミクちゃんといっしょにいたい』

この願い事が目に飛び込んできた瞬間、ミクは思い切りルカの方へと顔を振り向ける。
ルカはというと恥ずかしさからか、いつもよりも血色のよく程よく頬を染めた顔を反らしていた。
不意に時間が止まったように静かになる。この静かな時間はまるで二人の世界を醸し出しているようだ。
ミクはもうギュッと胸が締め付けられる思いで、ぱあっと表情を輝かせている。そうなればルカに抱き着くのも時間の問題だった。
いつの間にやらミクは勢いよくルカに頬を重ねてすりすりとこすり付けている。ルカも顔を真っ赤にしているあたりまんざらでもなさそうだ。

「きゅうー」

たこルカはそんな二人を見て顔を手で覆っている。どうやら見ているのも恥ずかしいらしい。
たこルカに見られていることに気が付いて、慌ててミクとルカはお互いの身体を離したが、時すでに遅しのようだ。

「たこちゃん、あのねこれは違うの。たこちゃんもずっと一緒だからね?」

ミクをフォローするようにルカもこくこくと首を縦に振って同意する。どうやらこれで納得してくれたようで、たこルカは何度も瞬きを繰り返しながら二人を見つめていた。

「きゅー!」

すぐにたこルカは機嫌がよくなったようで、二人の目の前でダンスを踊っている。もしかしたら、二人を祝福しているのだろうか。
この光景がとても微笑ましくて、ミクとルカの双方から笑顔がこぼれていく。
そして、ミクは筆をとり、短冊に願い事を書いていく。先ほどまでのうんうんと迷っていた様子とはうってかわってすらすらと筆を走らせていた。

『ルカちゃんとたこちゃんとずっといっしょ!』

ようやくできた願い事に、二人と一匹は顔を合わせて頬をほころばせる。
後は願い事を下げるだけだと意気揚々と笹の葉の前に立ち、短冊を次々とぶら下げていた。

「お願い事、叶うといいね!」
「きゅうー!」

ミクに同調するようにルカもたこルカも頷いて、笹の葉を見上げていく。自分たちで頑張って作り上げた七夕の飾りつけが妙に眩しく見えていた。
さっきまでのドタバタしていた時間がウソのように、今はゆったりとした時間が流れている。
ミクがふと隣を見やるとルカの儚げな表情が飛び込んできた。じっと見つめていたら、なんとなく安心してそっとルカの手に自分の手を伸ばすと、きゅっと柔らかく握りしめていた。
ルカがこちらへ振り返るとミクはにへらと笑いかけてくる。と、同時にふと浮かんできた言葉を口にしていた。

「ルカちゃんとずっと一緒っていうことは、わたしがルカちゃんのおよめさんになることになるのかな?」

初めはルカが瞳をぱちくりと瞬かせていただけだった。しかし、時間が経つにつれこの言葉がじわじわと浸透していき、かなりルカを動揺させたようで、今日一番にルカの顔を紅潮させてしまう。
かわいい。ミクがそう思った瞬間には再びルカに抱き着いていた。
この様子をじっと見守っていた母親も、堪え切れずに吹き出してしまう。やはり昔の自分たちが思い出されて、楽しくて仕方がないらしい。ぼーっと二人を見ているたこルカを抱きかかえて、ポンポンと頭を撫でていた。
そんな母親達をよそに、ミクとルカは相変わらず仲良くくっ付いている。
そんな中、もう一人の母親の呼ぶ声が聞こえてきた。どうやら夕食の時間らしい。

「ルカちゃん、いこ?」

ミクはそのままルカの手を引いてリビングへと向かっていく。ミクに手を引かれるまま、ルカはふんわりと笑顔を浮かべていた。
ミクとルカの小さな手の温もりが、二人の世界だと錯覚させるのかもしれない。
かすかに漂う美味しそうな匂いが二人の歩調を早め、家の奥へと姿を消していく。二人を包む幸せそうな雰囲気は、きっと美味しさを引き出す最高のスパイスになるだろう。
そして、その場に残されたたくさんの願い事を下げた笹の葉に見守られながら、騒がしくも楽しげな子供たちの声が響き渡っていた。









遅くなりましたが、七夕のお話です

たーこールーカーとーろとろまーぐーろーにーゆーれーるーオーオマさーんもーぐもぐねーぎーとーろーおーいーしーみたいなイメージです
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小ネタ(VOCALOIDとマスターさん)

「…多分、何をしようと分かっているけど、あえて聞くわ。何してるの、メイコ?」

目覚めるなり朝からのしかかってくるメイコを眺めながら、私は聞かずにはいられなかった。

「何って、マスターの寝顔が可愛らしかったから、思わず襲いたく…」
「わかったから、黙って」

なんだか頭が痛くなってきた。せっかくの連休なのにメイコの相手をして寝込むことになるのはイヤだ。

「どきなさい、メイコ。これ以上何かしてくるなら一生口をきかないから」
「そんな…、マスター。久しぶりにマスターの可愛い声を聞きたいのに…」

…冗談じゃない。そんなことになったら連休がすべて潰れてしまう。
一日中、私から甘えてくるまでメイコはいろいろな角度から攻めてくるのだ。
しかも、甘えたら甘えたで一緒に気持ちよ…って違う!

「とにかく、どきなさい」
「えー、せっかくミクに正しい女の子とのスキンシップを教えようと思ったのに…」

ふと横を見てみると、そこには顔を真っ赤にしたミクがぽつんと座っていた。



「あ ん た は ミクに何を教えようとしているの!!」

私がメイコに怒鳴っているところに、ミクが慌てて割って入ってきた。
ミクが少し目に涙を浮かべていて、なんだか申し訳ない気分になってしまう。

「ごめんなさいマスター。
わたしがメイコさんにマスターのことを想うと胸が変な感じになるって言ったから…」
「…ミク」

ミクの言葉を聞いて、私は今すごくいい笑顔をしていると思う。ミクが少しだけ怖がっているみたいだけど。

「これにだけは教えてもらったらダメだから」
「…マスター、ひどい」

メイコが不満顔でこっちを見てきたけど、とりあえず無視して私はミクをそっと抱きしめた。

「…それにね」
「マスター…?」

私が抱き締めたことにミクは少しだけ戸惑っているみたいだ。

「私はミクを大切に想っているから。…もちろん、メイコも」

私の顔は今、真っ赤になっているんだろうなと思いつつも、ミクを抱きしめている手を離さない。

「~~~~~っ!マスターってば可愛すぎます!」

後ろからメイコも抱きついてきて、私はますます顔が赤くなるのを自覚した。

「ミク!今日はマスターを何度でも天国に連れていくわよ!」
「…却下」

とはいえ、家でのんびりしているのもつまらない。

「せっかくの休みだし、みんなで遊びに行ってみる?」

二人は満足そうな笑顔でうなずいてくれた。さて、どこに行こうか?









まだこの頃はマスターの設定はおろか、名前さえ決めてませんでした。ただ、冗談のつもりでやっていたのがずるずると。壊れぎみの文章ですので、注意してください。

小ネタ(VOCALOIDとマスターさん)

…カタカタカタ。

私は指を滑らせるようにキーボードを叩き、目の前の画面に集中している。

「…で、なにやっているわけ?メイコ?」

私は振り向きもせずに後ろに立っている女性に声をかける。
すると、メイコと呼ばれた女性が私の後ろから耳元へと唇を寄せてきた。

「マスターの小さな胸を少しでも大きく…」
「ちっさい言うな」

メイコの言ってきた冗談(多分)を遮り手を振り払って、私はようやっと振り向いた。

「メイコ、ミク」

呼びかけに応じてメイコが、そして、ミクと呼ばれた少女が私の前に仲良く並んでいく。

「なんですか、マスター?」
「ひょっとして、新曲?」

ミクが、メイコが、それぞれ身体を乗り込ませてパソコンの画面を覗き込みながら聞いてくる。

「ええ、これからレッスンしたいんだけど、大丈夫?」
「はい!」
「いつでもいいわよ」

私の問いかけに二人は顔を見合わせて、それから笑顔で快く引き受けてくれる。

「マスター、うまくいったらごほうびにマスターの胸を揉ませてください」

…訂正、ミクだけが快く引き受けてくれる。

「…メイコ、私をからかって楽しい?」

一応、注意はしてみるのだが、メイコはいつになく真剣な表情で口を開いていた。

「いいえ、からかってません。本気です」

………初めてウチに来た時はしっかりとした姉御肌だったのに。
何がいけなかったのだろう?

「あの~、メイコさん。マスター困ってますよ」

ミクがおろおろとした表情で私をかばってくれる。まだウチに来たばかりだから、私達の付き合い方に慣れていないみたいだ。
…メイコの悪い影響を受けなければいいけど。

「大丈夫よ、ミク。マスターはそんなに嫌がってないから。それに、マスターの可愛い声を聞いたらやみつきになるわ」
「…そうなんですかマスター!?」

……………すでに手遅れらしい。目を輝かせてこっちを見てきて…、

…何、この危機感。

「…わかったから、メイコの案は却下だけど、なんか考えとくから」

…もはやため息を出さずにはいられなかった。

「メイコ、ミク!さっさとレッスン始めるよ!」

そして、私達の一日はゆっくりと動き出していくことになる。








昔の作品のサルベージです
マスターいづるとMEIKOとミクのどたばた小話になります。中身は百合なのでご注意ください。

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百合スキーな社会人やってます。


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